CMで話題のRENOSYを忖度なしで評価

リノシー評価 不動産の知識

「RENOSYのCM、最近よく見るけど実際どうなの?」

人気俳優が登場するテレビCMで一気に認知度を上げたRENOSY(リノシー)。

「不動産投資に興味があるから話を聞いてみようかな」という方が増えています。

同時に、こんな声も耳にします。

「なんか手数料が高そう」「本当に儲かるの?」「CMが豪華すぎて逆に怪しい」

私への問い合わせも多くなってきましたので、

RENOSYについて正直に評価したいと思います。

良いところは良い、悪いところは悪いと、忖度なしでお伝えします。


RENOSYとは何か

まず基本を整理する

RENOSYは、東証グロース市場に上場している株式会社GA technologies(GAテクノロジーズ)が運営する不動産投資サービスです。

GA technologies(GAテクノロジーズ)とはどんな会社か

「不動産×テクノロジー」を掲げ2013年に創業したGA technologies。世界のトップ企業を目指し、2018年に東証マザーズ市場(現グロース市場)に上場。現在はグループ会社58社を抱え、2025年度の売上収益は2,489億円に達しています。

社歴をざっくり整理するとこうなります:

出来事
2013年東京・六本木に設立。不動産×AIの会社としてスタート
2016年RENOSYのサービス開始
2017年社名をGA technologiesに変更。大阪支社開設
2018年東証マザーズ市場に上場。当時の売上392億円
2020年経済産業省「DX銘柄2020」に選出。中華圏市場進出
2022年東南アジア市場へ進出。年間売上1,000億円突破
2023年M&A事業を開始
2024年米国市場に進出
2026年4月証券会社を子会社化し不動産証券化事業へ本格参入

創業からわずか10年で売上2,489億円、従業員1,690名(グループ連結)まで急成長した会社です。

上場企業であり、財務情報・役員情報・事業内容が公開されています。詐欺的な怪しい会社ではありませんが、「上場企業だから安心=あなたに合った投資」ではありません

AIによって選ばれた物件の提案、ローン相談、諸々の手続きなどをまとめて依頼できるため、忙しい会社員や投資経験が浅い若者でも始めやすいのが売りですが、手数料かかります。

都市部の中古ワンルームマンションへの投資を、購入から管理・売却まで一社で完結するワンストップサービスがRENOSYなんです。入居率99.6%(2025年10月時点)で、空室リスクの少ない会社だと支持されていますが

「入居率99.6%」の数字の中に、賃貸管理費用が入っていません。

RENOSYの賃貸管理プランと費用の実態

RENOSYの賃貸管理は、グループ会社の「株式会社RENOSY ASSET MANAGEMENT」が行います。プランは5種類あります。

プラン名特徴費用
節約セルフ最も安いが自己管理が多い公式サイトに非公開
安心サポート基本的な管理業務公式サイトに非公開
安心サポート+設備リスクもカバー公式サイトに非公開
おまかせプレミア設備・空室リスクカバー公式サイトに非公開
おまかせプレミア+最も手厚いプラン公式サイトに非公開

ここが気になる点です。

RENOSYの公式サイトには、各プランの名称と内容は書かれていますが、具体的な管理費用(月額・料率)が一切公開されていません。

「資料請求」「面談」をしないと費用が分からない仕組みになっているのです。

一般的な賃貸管理会社の管理費用は家賃の5〜10%が相場です。仮に家賃7万円の物件で管理費が7%なら月4,900円、年間58,800円のコストが発生します。

さらに以下の費用も別途かかります。

費用項目内容
管理費・修繕積立金マンションの管理組合に支払う費用(月1〜3万円程度)
固定資産税年間数万円
賃貸管理手数料家賃の5〜10%(月額)
入居者募集費用入退去のたびに発生
修繕費設備故障時など(プランによりカバー範囲が異なる)
ローン返済元本+金利

つまり「月々1万円から始められる」という宣伝文句は、これらすべての費用を差し引いた後の「手出し額」が1万円という意味であり、家賃収入がそのまま手元に入るわけではありません。

例えば家賃収入が7万円でも、ローン返済と管理費・修繕積立金が合計8万円の場合、オーナーが実質的に負担するのは毎月1〜2万円程度というのが実態です。

管理費用が非公開という点は、おかしな話です。面談する前に、必ず確認してください。

RENOSYの「良いところ」

① 手間がかからない

物件探し・購入手続き・入居者管理・確定申告サポートまで、すべてRENOSYに任せられます。

確定申告は、入力に必要な項目を列挙してコピペするだけで済む仕組みになっていて、利便性を評価されています。

「忙しくて不動産を管理する時間がない」「でも老後のために資産を作りたい」という会社員には、この手軽さは大きなメリットです。(※手数料はかかります)

② 上場企業が運営している安心感

GA technologiesは東証グロース市場に上場して、財務情報が公開されています。怪しい業者ではないという点は明確です。

③ 融資が組みやすい

金融機関との連携が強く、自己資金が少なくても融資を引き出しやすい体制が整っています。


RENOSYの「宅建士が気になる点」

ここからが本題です。良いことばかり言っているサイトが多いですが、問題点があります。

気になる点①:利回りが低い

表向きは「税金対策」や「手間のかからない賃貸経営」をアピールしていますが、実際には利回りが低かったり、購入後の収支が想定より厳しくなるケースもあり、「思ったほど儲からない」という指摘もあります。

RENOSYが扱う都市部の中古ワンルームマンションの表面利回りは、一般的に3〜4%程度です。

ここから管理費・修繕積立金・ローン返済・固定資産税を差し引くと、毎月の手残り(キャッシュフロー)がほぼゼロ、または赤字になるケースもあるのです。

「家賃収入が入る」と聞いて期待していたのに、実際は毎月数千円〜数万円の持ち出しが発生する、というのが多くの購入者が経験する現実です。

気になる点②:「節税効果」は永続しない

RENOSYの営業トークでよく使われるのが「節税になります」という言葉です。

確かに、不動産投資では減価償却費を経費として計上することで所得税を減らせます。

しかしこれは永続しません。

減価償却できる期間が終わると節税効果がなくなり、むしろ赤字だった不動産所得が黒字に転じて税負担が増えるケースもあります。

節税のために買ったのに、途中から税金が増えた」という人もいるのです。

気になる点③:CMの豪華さと広告費の問題

有名俳優を起用した大規模なテレビCM。これにかかる費用は、最終的に物件価格や手数料に上乗せされています。

RENOSYは仲介手数料無料をうたっていますが、物件価格自体に利益が乗っているため、実質的なコストは発生しています。

「仲介手数料無料=お得」とは必ずしも言えない点に注意が必要です。

気になる点④:金利上昇の影響をダイレクトに受ける

RENOSYの投資スタイルは「フルローンまたは高レバレッジでの購入」が基本です。

2026年現在、変動金利は上昇し続けています。ローン金利が上がれば、もともと薄かったキャッシュフローがさらに悪化します。

「低金利時代に設計されたビジネスモデル」が、金利上昇局面でどうなるか

これが今最も懸念される点です。


有名俳優が出てるから信頼できるサービスなのか?

有名俳優がCMに出ていることと、サービスの信頼性は全く別の話です。

CMは、億単位の費用がかかります。

億単位の費用をかけられる会社が運営しているということは確かで、それはビジネスの規模を示しているだけで、「信頼できるサービス」とはなりません。

そして「あなたにとって良い投資かどうか」とも関係ありません。

むしろ「CMの費用をどこで回収している?」と考える視点が必要です。


RENOSYは「誰に向いているか」「誰に向いていないか」

向いている人

  • 年収700万円以上で節税効果を最大化したい会社員
  • 手間をかけずに不動産投資を始めたい
  • 都市部のマンションを資産として長期保有したい
  • 自己資金が少なくても投資を始めたい

向いていない人

  • 毎月のキャッシュフロー(手残り)を重視する
  • 利回りを重視した投資をしたい
  • ローンを使わず現金投資したい
  • 50代・60代でローン返済期間が短い

RENOSY「話を聞いてみたい」という方へ

RENOSYが「絶対ダメ」と言いたいわけではありません。年収が高く、節税効果を活用できる方にとっては選択肢の一つです。

ただし、話を聞く前に以下のことを準備してください。

「毎月のキャッシュフローはいくらか」を必ず確認する 管理費・修繕積立金・ローン返済・固定資産税を差し引いた後の手残りを数字で出してもらう。

「減価償却が終わった後の収支シミュレーション」を求める 節税効果がなくなった後の税負担増加分を含めた長期シミュレーションを確認する。

「その場でサインしない」を徹底する 営業担当者がどれだけ丁寧でも、その日のうちに契約しない。必ず一旦持ち帰って、家族や第三者に確認する。

契約書・重要事項説明書を確認してもらう 購入前に、利害関係のない宅建士に書類を見てもらうことを強くおすすめします。


まとめ

CMの華やかさに惑わされず、数字で判断する

RENOSYは詐欺でもなく、怪しい会社でもありません。上場企業が運営する、一定のサービス品質を持った不動産投資サービスです。

ただし、「誰にでも向いている投資」ではありません。

利回りの低さ・キャッシュフローの薄さ・金利上昇リスクという問題点を理解した上で、「それでも自分に合っている」と判断できる人だけが検討すべきサービスです。

「CMで見たから」「有名俳優が出ているから」という理由で、話を聞きに行くのは、少し立ち止まって考えてほしいと思います。

不動産投資は、知識を持った人が勝つ世界です。


悩んだ時の
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この記事を書いた人:キャサリン 宅地建物取引士(登録番号:第009673号)/賃貸住宅管理業務管理者 京都・滋賀エリアで空き家投資を実践中。「知識のある人が得をする」不動産の世界で、正直な情報だけを発信しています。